造形を実施したあとの作業について解説します。
造形後はノズル周辺やベッドが高温となっている場合があります。
手袋を着用するなど、やけどに注意して作業を実施してください。
造形後はビルドプレートごと造形物をマグネットベースから取り外します。
ビルドプレートはばね鋼板の弾性によりある程度曲げることが可能であるため、これによって造形物の接地面をプレートから剥離させ、隙間を作ることで取り外しを行ないます。
造形物が平たい、材料が柔らかいなどの理由で上記方法での取り外しが難しい場合、スクレーパーを使用することもあります。
スクレーパーは先端が鋭利であるため、使用方法を誤るとケガにつながる場合があります。
スクレーパーの力をかける方向に人や自分の指などが無いようにするなど、切創に注意して作業を実施してください。
ツールヘッドに破損/汚損などの問題がないかを確認します。
上記のような項目を無視して次の造形を実施すると造形の失敗や機器の故障につながる場合があるため、必ず造形後に確認を実施してください。
3Dプリンターのトラブルの多くは、造形物のビルドプレートへの定着不良によって発生します。
ビルドプレートを正しく使用することで、トラブル発生の可能性を下げることができます。
ビルドプレートにパージラインやスカート/ブリムなどの樹脂片が残留していないかを確認します。
表面に手指の油分が付着していると定着がうまくいかない場合があります。
中性洗剤と水で表面を洗浄することで改善されます。
ばね鋼板を曲げすぎると、塑性変形し、ビルドプレートが歪んでしまいます。
これは無理に戻そうとしても造形不良の原因となりますので、新品を使用するようにしてください。